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「それはそうとあんた寝過ぎ!もう昼休みに入ってるわよ?」
「え!?マジ?」
見渡すと皆それぞれのグループで集まって弁当箱を広げている。
「なんてこった…俺は午前中ずっと寝ていたのか…」
「…午前中って…あんた午前の授業全部寝てたの?」
「いや~。なんか気持ち良くてウトウトとね…」
「はあ~…あんた数学の山城先生からめっちゃ睨まれてたわよ?後で覚悟しといたほうがいいわね。」
「うげ…」
また補習を受ける事になりそうだ。
「まあ仕方ないわね。
それよりほらっ!十也君が先に行くって言って待ってるわよ?お昼行くでしょ?」
「お…おう。ちょっと待ってくれ。すぐ弁当の準備するから。」
ここ最近は決まったメンバーと決まった場所でお昼の弁当を食べるようになっている。
俺が授業が終わってもまだ寝ていたので巴が俺を起こす為に残ってくれたようだ。
俺は鞄から弁当箱を取り出し教科書を机の中にぶち込んだ。
「よし!準備できた!行こうぜ巴。」
「あんたが私を待たせてたのになんで仕切ってるの?」
巴の小言が聞こえたが、俺は急ぐふりして聞き流した。
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