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俺の通う桜庭台高校には皆が集まってお昼を食べる為のラウンジと呼ばれる場所がある。
俺と巴は弁当箱を持ってそのラウンジへと向かった。
「え~と…十也はどこだ?」
ラウンジを見渡し、先に来ているはずの親友の姿を探す。
「おーい遊馬!こっちだ。」
俺の名前を呼ぶ声が聞こえた方向を探すと、長身でイケメンな男子が手を振っていた。
俺の親友の十也だ。
俺と巴は十也のいるテーブルへと歩く。
「悪いな。席取りしてくれたんだろ?」
「ああ。遊馬が随分ぐっすり寝てたからな。こりゃあ簡単には起きないなと思って先にラウンジに来てたんだよ。
まあ巴に任せておけば大丈夫だろうと思ってたしな。」
まあその通りだったけどね。
「本当よ。遊馬ったら声かけても全然起きなかったし。私もつい暴力に訴えちゃったわよ。」
…いや暴力はホント勘弁してください。
「ははは。まあとにかく昼ご飯にしよう。ほら座った座った!」
十也に促され俺と巴は椅子に座って弁当箱を広げた。
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