序章

4/6
前へ
/294ページ
次へ
「上等じゃない!今度こそ白黒はっきりさせようじゃない!」 「ええそうですわね!どちらがより優れているか勝負ですわ!」 2人の間に火花が見える。こりゃ誰にも止められないな。 「今度はどんな勝負の内容なんでしょうね?ワクワクします。」 後輩の顔が既にワクワク言っている。 「…ワクワクするのもどうかと思うよ?」 やれやれ…と俺はため息ひとつ。 まったくなんでこんなに仲が悪いんだか… しかしこの2人…ただ仲が悪いだけではなかった。 「勝負の内容はどうする?」 「前回はあなたが決めたのだから今回は私が決めさせていただくわ。」 「…そうね。いいわよ?何かある?」 「ふふふ…この間、面白い物を見つけましたわ。これなんてどうかしら?」 「へえ…ゲームじゃない。あんたこんなのもやるの?」 「た…たまたまですわ!たまたま興味が湧いただけですわ!」 「何で急に焦ってんのよ?…まあいいわ。じゃあ今回はゲームで勝負ね。 言っておくけど私、結構ゲームとかやり込んでるから。手加減しないわよ?」 「手加減無用ですわ!負ける気がしませんもの!」 お前ら… 実は仲良しじゃねぇの?
/294ページ

最初のコメントを投稿しよう!

119人が本棚に入れています
本棚に追加