序章

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「あんまり派手にやるとまた生徒会に目をつけられるぞ?」 「…それは俺じゃなくてあいつらに言ってくれよ。」 「いやいやお前の一言でたぶん争いは終わる。…激化する可能性もあるけど。」 「なんだそりゃ?じゃあ現状維持でいいんじゃね?」 俺がそう言うと親友はやれやれとばかりに首を振った。 「…駄目だなこれは。」 「駄目駄目ですよ。殿村先輩。」 後輩までもが兄と同じように首を振った。 何が駄目なんだ? そもそもこういう騒ぎが起きるようになったのは、あの転校生のお嬢様が俺に話しかけてくるようになったからだ。 それまでは平和な日々を過ごしてきたはずである。 いったい何が原因なのだろうか? 俺はここしばらくの間の出来事を振り返ってみるのだった。
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