朝食と、晴れ渡るコキュートス

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時は飽くまで定速を保ったままである 君が何も望もうが、誰もそれを変えることはできない。 僕もそれは同じ事だ。 いや同じだったのは昨日までだったのかもしれない。 今朝は、雨上がりの快晴に抱かれて目覚めた。 それはまるで、僕の今までの人生に、何者かが区切りをつけ、新たな希望を僕に与えてくれたような、そんな感覚を理解していた。 ベッドから起き上がれば、いつものように、デスクトップパソコンにログインする 何を聴こうか?と54200曲あまりの中から選ぶ。 選びきれない。結局、聴いてるのは20曲くらいなもんで、それを毎日ローテーションしている。 膨大な情報の中、全てを掴握してる人間がいるのだろうか?まずいないはずだ。 先日、友人が言っていた 「あそこにいる、明らかに誰からも相手にされてない汚らしい男を殺したとして、バレると思うかい?」 僕は答えた。 「バレてもバレなくても、どっちでもいいが、あのツラはとにかくイラつくぜ!」 いつものように、メールフォルダの受信フォルダを開ける。 それは、僕の人生の新たな幕開けだった。
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