朝食と、晴れ渡るコキュートス

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そのバナーを僕はクリックした。 期待 不安 好奇心 そして 殺意 殺意と言っても、特定の人物へではなく、いわゆる漠然と自分以外の全ての存在に対し、なぜか殺意と呼べる感覚がある。 クリックすると、次の画面には、よくある個人情報入力画面が映し出された。 僕はためらいもなく、氏名を入力した。 だが、すぐに異変に気付く。 普通なら、メールアドレス、住所なども打ち込むはずだ。 なぜ、氏名だけなのか? その時、僕はなぜか、すでに相手方が僕の事をすでに知ってるいるのではないか?という感覚に襲われた。 だが、迷っても仕方ない!と割り切り、僕は、完了ボタンを押した。 すると、 数分後に返信メールを送ります。 とのメッセージが送られてきた。 僕は、ひとまず朝食をとることにした。 朝食は、目玉焼き、白米と質素にもほどがあるメニューだったが、僕は時間が経つにすれ、心が高揚していた。 そして僕は、誘われるように部屋に戻った。 そう、これがありきたりな生活の終焉であることを知らずに
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