明日への希望 渇望 あふれだす殺意

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部屋のドアを開けた瞬間、今まで見慣れてきた部屋はそこにはなかった。 そこには、まるで魔界を思わせるような光景というべきか! パソコンのディスプレイから青白い光があふれ出ていて、一人の男が立っていた。 「待っていたよ。loki君…」 男は、全てをわかっていたかねような、落ち着いた低いトーンの声でつぶやいた。 「あんたは誰だ?!どういうことか説明していただこうか!」 僕は激しい口調で問い掛けた。 男は返す 「君には感謝している。ようやく〈中〉に入れたからね。どれだけ待ったろう…もうだめかと思ってたが、君を見つけたんだ」 何を言いだすんだ?この男は。僕はすかさず反論した。 「中ってなんだ?!見つけたってなんだ?!おれを監視してたかのような言い草だな!正体明かせコラ!!」 男は冷静に返した。 「ずいぶんと機嫌が悪い様子だねー。女にでもフラれたか?まぁそれも解決するけどな!少しだけだがな」 「女なんかいねーよ!!キサマ気に入らねーな!とにかく説明してもらおうか!」 男の冷静ぶりが妙にイラついたが、自分の虚勢ぶりにも、内心嫌気がさしていた。僕はこういう時だけ、威勢がよくなるタチなのは理解していたから。 男は続けた。 「これからお見せしたいものがある」
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