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見せたいもの?
何をするつもりなのか?全く見当がつかない。
やがて、部屋を包む青白い光が、映像を映し始めた。
まず映し出されたのは、
街
しかし、なぜだろう?どこの国の映像なのか?全くわからない。
人間模様も映し出されたが、どこの国の人なのか全く理解できない。
そういえば、目の前に立っているこの男も、日本人に近いがよくわからない。
そんな戸惑いを余所に、映像は進む。
やがて、海が映し出された。
そして着物を纏い、刀を持つ女
ん?
どこかで見覚えがある。
そうだ。あのバナーの映像だ。
あの映像と同じものが流れている。
最後の海のシーンだ。
波が押し寄せてくる。
バナーでは、ここで終わりなのだが…
ん?
終わらない。
なんだこれは?
衛星から映してるような、上から海岸を映してる映像に変わった。
海岸にいる人、ある物全てを津波が飲み込み始めた。
一瞬にして、全てが海の藻屑と化した。
次に、街のシーンに変わった。
見慣れた街。
都会をやはり、津波が押し寄せ全てを飲み込んでいく。
過激な映像が数分続いて、不意に映像は途切れた形で終わった。
しばらく声が出なかった。
沈黙が続く。
どういうことだ?何がなんだかわからない。
単なる映画にしてはあまりにもリアルすぎる。
あたかもこれから来る未来の映像を見せられた気分だ。
僕は絶句した。
そして、間を読んだように男は口を開いた
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