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がちゃり、とドアが開いた。隼人が目をやると、そこに幼なじみである高瀬川綾がいた。 「またここにいたんだね。帰ろ?」 「あー……。先帰ってて。現像したやつ部室にとりにいかなきゃ」 「そうなの?じゃ、あかりと帰るね」 綾は手を振ってばいばい、と言って快活に歩き去ろうとした。 その後ろ姿にカメラを向ける。 しかし、シャッターを押す前に、綾の姿は消え、ドアの閉まる音だけが残されていた。
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