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ジリリリリリリリリリリリリ!!
朝になると目覚まし時計が作動する。
当たり前だ、その為の目覚まし時計なのだから。
「るせーな、もう」
男は目覚まし時計を叩きベッドから降りる。
相模英晴。男の名前だ。
高校を卒業してからは進学せず、怠惰で自堕落な日々を送り、週2のアルバイトで何とか食っていた。
彼は今の日常に不満を抱いている。
言い換えるならば日常に刺激が欲しいのだ。
平和で穏やかな日常ではなく、危険で非現実的な日常を望んでいる。
非現実的な日常こそが自分の生きる世界だと彼は確信している。
平凡な日々の繰り返しに彼は退屈していた。
そしてこの先、この考えが覆されることは彼は微塵も予想していなかった。
ある会社に出会うまでは・・・・
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