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英晴は自転車に乗っていた。
正確には自転車に乗って『帝国会社』という会社に向かっていた。
「あそこの道を左に曲がって、あとは真っ直ぐ進めば右手に会社が見える・・・・・・そもそも会社つってもどのくらいの大きさ、高さなんだろ」
英晴は自転車で道を走りながら想像する。
帝国会社っていう中二っぽい名前からして大したことのない会社なんだろうな・・・・・でもあの時給で大したことないっていうのはおかしいか。
英晴は道を左に曲がった。あとは直進するだけてあり、地図を見る限り右手に会社があると英晴は思っていた。
どんな会社なのか早く知りたい英晴は立ち漕ぎで自転車をとばす。
「もうちょっと先か?」
英晴は尚も自転車をとばし続ける。
「あれか!?」
英晴の目線の先にある建物には確かに『帝国会社』と書かれていた。
建物の前の歩道の脇に自転車を停めた。
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