プロローグ

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とある城の大広間。 男、女、老人、若者といった、様々な人に囲まれる2人の少年がいた。 「...こっここは、一体?」 1人は困惑した表情を浮かべる顔がとても整った少年。 「......」 1人は何もかもあきらめたと言ったような表情を浮かべた少年。 「おお!彼が勇者様!」 「なんと神々しいお姿!」 「素敵....」 少年達を囲う人々は羨望に満ちた表情を浮かべ、顔が整った少年を見つめている。 「おお、あなたが勇者様ですか!!」 国王と思われる初老の男性は、顔が整った少年のほうを見てそう言った。 「ぼ、僕が勇者!?」 初老の男性の言葉に少年は驚き、周りの人々は歓声を上げる。 「.....」 先ほどから1言も声を上げない少年は、頬を引きつらせ小さくこう呟いた。 「....俺が勇者なんですけど」
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