悪夢

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私が心の中で死を覚悟した時、奇跡は起きた。 寝室に忘れたランプから火が漏れ、それが机に引火し、屋敷全体を火が包んだのだ! そのお陰で私は屋敷を脱出できたのだ。私はその時、憔悴し発狂していたため周りにいた人を襲ったため捕まり今、ここにいる。 ああ・・・こうしてあの夜のことを思い出すだけでもペンを持つ手が震える、だがこの鉄格子に囲まれた精神病棟なら安全だろう ただ、精神病棟ゆえに騒がしいのが難点だがね 今も外で何か音が聞こえる、錆び臭いので誰かが脱走でもしようとしているのだろうか? 其れにしても段々と音が大きくなってくる あ、ああどういうことだ何故此処まで追ってくる! 私は今、鉄格子の外にいる"それ"と目が有った目など無いのに ああ近づくな!近づくな! "それ"の手の手は記憶に有るものよりも赤
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