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シ「お二人はどなたか思い付いた人物が?」
メ「うん、だけど……死んでるところをぼくは見たんだ」
カ「死んでまで観察しようなんざ、どんなバカでもしねェだろ」
ル「死んだって……」
シ「まさか」
メ「うん、多分少年院をこうした人物、まだ確定ではないけどぼくを見張っていたとしたら犯人は…………
ケニオさんで間違いないと思う」
そう、ケニオさんで間違いないと思う。だけど、死んだということは他に仲間でもいるということかどうなのかがわからない。
シ「ケニオさんが……?いや、でも確かに死んだというなら犯人で合っているのかもしれませんね」
メ「え?」
シ「ケニオさんの能力に思い込みさせる能力があることは知っていますね?」
カ「そうか、死んだと思い込ませたってわけか……。なら、一緒にいる間は力を弱く見せてやがったな。あの野郎……。」
シ「そういうことになります。それを考えればケニオさんの能力はかなり高いものという考えもできます。」
ル「厄介だな。下手をすればケニオは敵でないと思い込まされる可能性もありますから。」
メ「あ……」
カ「どうしたァ?メルマ」
メ「ユノさん……ユノさんも共犯者?」
カ「………怪しいとこだな。アイツはあの方と言っていたのは聞いたが、ケニオである確証はねェ。しかも名前も人物によってコロコロ変えやがるから足もつかねェ」
シ「ユノさんとはメルマさんと世界について話をしてくれた方ですね」
メ「はい。タイミングがよかったと言えなくもないから……」
ル「2人同時に疑うべきか。証拠がない分全て推測ではどうしようもないですから」
シ「もしケニオさんがメルマさんを狙って何かを仕掛けようとしているなら、それはメルマさんの故郷ではないのかもしれませんね。」
メ「?」
シ「理由は簡単です。故郷に関した情報を与えないのは、行かれると計画がうまくいかないから。つまり、行かせたくない場所でもあるのですよ」
カ「つまり、行けりゃァ思惑通りにならねェわけか」
シ「なら、メルマさんの故郷を一刻も早く見つけてしまいましょう。悪い予感がします。」
ロ「それはさせられないな」
ノ「いきなりごめんね~」
メ「ロアさん……ノアさん……?」
なんで、2人が急に現れて……?
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