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メ「ならぼくもその神の子供と言えるかもしれないってこと?」
「はい。メルマ様は世界との繋がりがあるんで特殊な魂とも言えますが。」
メ「そっか……」
特殊な魂とも言えるぼくが神の力を吸いとってしまえばどうなるかなんてわからない。けど、神に会わずして、問題を解決することもできない。
メ「行くよ、ぼく。神の元に」
「……わかりました。神の元に連れていった後、メルマ様の器をお借りしてもよろしいですか?」
メ「何をするの……?」
「説明ですね。恐らくメルマ様自身は3日程起きられませんから。心配されるでしょう?」
メ「3日も……?」
「神のいる場所は時間が遅いんですよ。だから時間に食い違いが出てしまう。そういうわけで許可を」
メ「いいけど……また迎えに来てくれるんだよね?」
「説明さえすればすぐ戻りますのでご心配には及びません。」
カルマなら疑ってしまうんだろうけど、疑ってばかりじゃ前には進めないよね……。
メ「いいよ」
「では、大事に使わせていただきます。まずは神の元へ……手を」
メ「……お願いします」
言われた通り手を重ねるも、夢の中なせいか、触っている感覚はない。
「神よ、我らを導きたまえ」
メ「……っ…」
触っている感覚がないのに触っている変な感じに手をじっと見ていればすぐ真っ白な光に包まれる。どうやら、眩しいといった感覚はあるようだ。夢の中はよくわからない。
「着きました」
メ「あ……神様?」
目を見開けば見惚れるほどの綺麗な景色と、目の前に見上げるほどに大きい人物がいた。これが神様なのだろう。
神「よくぞ来ました。青の子よ」
メ「青……?」
「人間が星に名前をつけるように、神も星に区別がつくよう、色の名でわけているんです。メルマ様の住む星は青の星なんですよ」
メ「青の……」
神「今はその話よりも、青の星の危機を何とかせねばなりません」
メ「方法が1つあるんですよね?」
神「ええ、あります。」
メ「教えていただけますか?」
神「いいでしょう……。その方法は貴方自身が神になることです」
メ「え……?」
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