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神「人間でいう神は1つではありません。どの世界にも世界に繋がる人たちは、最後に神になる以外の道はないのです。神に死はありませんから。」
メ「カルマも、神にはなれない?」
神「……普通の人には無理です。ですが、神を守る守護神としてなら何とか」
メ「神と守護神はどう違うの?」
神「守護神は神から見放されると瞬時に消滅し、神を裏切ろうとする気持ちが芽生えれば芽生えるほどに消滅へ導かれます。それさえなければ、神と同じように永久を生きることが可能です。」
メ「カルマを守護神にできる……?」
神「守護神になるには貴方がカルマを殺さなくてはなりません。」
メ「!」
カルマを……ぼくが……?
神「人としてではなく、神として」
メ「ぼくが……そんなこと……」
神「できないのであれば神になったとしても貴方は1人です。神の側に常と居られるのは守護神だけなのですから」
メ「ひと……り……」
それは……前に戻るってこと……?無理だ……ぼくにはもう……カルマがいないと……。
神「世界が崩壊するのを待つか、神となるか選択ができますか?」
メ「ぼくは……っ」
カルマといれたらそれでいい……っ!
神「とても神にはなれない思いですね」
メ「!」
神「私は人間でいう神なのですよ?心が読めないなどあってはなりません」
メ「……っぼく、カルマを守護神にするために殺すなんてできない。カルマの死ぬ瞬間を見たくなんてない。ただ、ただ側にいたいだけ……っぼく、もう人の死ぬところなんて見たくないよ……!」
神「世界が崩壊すれば、青の星の人は皆、死にますよ」
メ「……っ……」
わかってる……。わかってるけど……ぼくはカルマがいないとこんなにも弱くなる。カルマの死ぬところを見たくないなんてただの我が儘なのに。
カルマ……助けて……っ
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