謎と疑い

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-by.カルマ- 『カルマ……助けて………っ』 ふと聞こえた気がしたメルマの声に眠りかけていた意識がはっきりとする。 カ「テメェらも聞こえたか」 ロ「………呼んでいたのはカルマだが、確かに」 ノ「耳というよりも心に話しかけられた気分だよ」 シ「しかし、メルマさん自身目を覚ましては……」 メ?「どうも~」 ル「シェルラント様御下がりください!」 カ「テメェ………」 ぱちりと言った具合にいきなり開かれた目。雰囲気といい、話し方といい、全てメルマとは思えねェ。それに口調からしてあの時の人に乗り移れる奴だとわかる。 メ?「初対面もいるけど、誰だかわかる人もいるよね~?特にカルマ」 カ「メルマから出ていきやがれェ」 メ?「……メルマ様から許可は頂いてるよ~」 カ「メルマ様だァ?」 メ?「さすが食い付きが違うね~。……とまぁ、冗談は程々に、メルマ様は魂だけ神様の元へ行っています。もう世界樹に行っても間に合わない程にメルマ様が壊れかけていましたから」 ロ「間に合わないだと?言い伝えと違うだろ」 メ?「言い伝え……?ああ、貴方は古-いにしえ-の者ですか?」 ノ「それを知ってるのは古の者と、神と謳われる者、神に遣える者……そして、影の者、のはずです。」 メ?「影の者とはまた随分と上手く言ったものです。大方、メルマ様は光の者といったところですか?」 ロ「……ああ」 さっきからコイツらは…… カ「何の話をしてやがる」 シ「できればご説明を……」 メ?「まだ話はしていないんですか?」 ノ「寝て起きてからの明日にするつもりだったんですよ。メルマ様の心の声で皆すぐ目覚めたようですが」 メ?「メルマ様の……?それは心配ですが、察しはつきます。そのためにも貴方方に協力を仰ぎたいんですよ。言い伝えをそのまま話していただけますか?私は神に遣える者です。」 ロ「疑いはしない。影の者の検討はついている。」 メ?「それは手間がはぶけますね」 カ「喋ってねェでさっさと話しやがれ」 ただでさえメルマが壊れかけてるってことに気づかなかったことにイライラしてるっつーのに、ムカつく奴らだ……。クソがっ! ロ「あぁ、悪い……今から話す」
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