謎と疑い

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影の者は必ず現れるも、神には何故か感知できなかった。なんとか痕跡を見つけて探し出すのでやっと、影の者の正体を暴いた。 これは世界の力もとい神の力は綺麗な心でしか耐えきれない。そのせいだった。 少量ならば少しでも綺麗な心があれば、その部分で抑えられる。しかし、光の者は誰よりも力を抑えなければならない。憎しみ、怒り、不安などマイナス要素の心が少しでもあれば耐えきれないのだ。 つまりはそのマイナス要素を追い出すために力の欠片を使い、無意識に追い出した結果、影の者がどこかでできる。そういう仕組みだった。 だが、どうやら気持ちさえ安定した状態で世界樹にたどり着けば勝手に影の者は消えてしまう。光の者に余裕ができた分力を吸いとられるからだ。 しかし、失敗もある。崩壊し始めて1週間以上経つと、光の者は増す力に耐えきれなくなり、魂が先に消滅してしまう。 影の者にもそれはある知識で、それを利用してると言っていい。その上、どういう仕組みなのか、影の者だけでは世界樹に入れないようだが、光の者が近くにいれば、影の者は世界樹に近づける。 時間が過ぎるのを待てずとも、世界樹を傷つければ、光の者の魂に傷がつき、安定した心を持っていくのが危ぶまれる。 そのために影の者はどちらか2択の行動を繰り返す。それ以外の行動はどこの世界もしてはいない。 だから毎回世界にてされる方法は、光の者に安定できるための日を儲け、その間に影の者を感知し、影の者の動きを封じて、世界樹へが最もなやり方としてきた。 どうか、救いを……と成功を願って。
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