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ロ「何を言ってる……?世界は神の力に耐えきれず崩壊を繰り返すと言い伝えに……」
カ「ククッ都合がいいなァ……。なら、神の力に耐えきれない世界が、何故平和に保つ時間がある?元々耐えきれないなら存在すらしねェ……。」
シ「確かに一理あるな……」
カ「一理どころじゃねェ……なァ、神の遣い、テメェ言ってたよなァ?メルマが不安定だから他が不安定なんだって………逆じゃねェのか?人はマイナス要素で溢れてやがる。だからメルマを追い込み世界崩壊を早めた。ケニオの死体を見せたのもさっさとメルマを神にさせる機会を儲けるためだろォ?予測通りの事態だもんなァ?」
メ?「…………」
ノ「まさか神の力はマイナス要素によって膨れ上がるの!?」
カ「今更気づきやがったか………。光の者に記憶がねェのは、力によるものじゃなく、記憶があれば世界は自分を苦しめる牢獄だと理解しちまうからだ。メルマみてェに心を読めるなら、尚更マイナス要素を受け止めやすい。古の者に記憶を与えたのは偽りの記憶で、それは世界を存続させるため。現に風使いの言ってた言い伝えは聞こえがいいからなァ。」
ロ「なら、影は何故生まれた……言い伝えが全て嘘ならば、また別の意味で生まれたのだろう」
カ「マイナス要素に耐えきれないっていうのは本当だァ。光は能力がなくとも少しずつ人のマイナス要素を吸いとってンだからなァ。だから、支えがほしい思いで作り出された。さっきの話からして、光の者に味方はいねェからなァ。神と神の遣いに都合のいいよォにされたせいで……なァ?神の遣い」
メ?「……そうですね。だから、影の者は私たちからしたら邪魔で仕方なかったです。何故か記憶もあり、感知もできず、光の者の邪魔をするので。」
カ「世界崩壊はその世界人のマイナス要素のせいだってのに、光の者だけが背負い込むのはおかしいだろォが。光が背負い込まなきゃ崩壊する世界なんざ滅べばいい。じゃなきゃ、光はいつまで経っても世界の牢獄から出られねェからな」
メルマのいない今になって思い出すなんざ最悪以外に何もねェ……。まァ、記憶の戻った今、できることもある。
カ「今から神の元へ行く。テメェらは世界の崩壊でも見とけ」
メ?「! そんなことできるはずが……!」
カ「影はなァ、真実以外にも知識が豊富なんだよ……。覚えてやがれ」
メ?「ま……っ」
今行くぜェ?メルマ
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