脱獄恋愛

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-by.メルマ- 何が起きたのだろう。気が付けば真っ白な世界に浮いているぼく。 神様とカルマはどうしてしまったんだろう。ぼくは1人なんだろうか。 メ「ひと……り……」 言葉は出るようだが、その言葉にぞっとする。1人なんて既に耐えきれないぼくだ。 こんなわけのわからない白の世界でぼく1人なんて死んだ方がマシじゃないか……っ! カ「メ……マ」 メ「! カルマ……っ!カルマ!!」 あまりに白い世界に驚きを隠せず、ただカルマに気づかなかっただけのことに安心したのもつかの間。カルマの身体はもうボロボロだった。 これじゃあ本当に死んでしまう……。 カ「わ、りぃ……ゆだ、ん……した……。かみ、の……つかいがァ……くそ……っ」 何を説明したいのかはよくわからないけど、とりあえずは誰かに神様との闘いを邪魔されたのだろうとは理解できた。 どうしたらいいの?なんで、カルマは回復しない?ぼくはもう1人は嫌なのに……っ! メ「カルマ、どうしたら……どうしたら、回復するの?」 カ「……っ……」 もう話すのも辛いんだ……。なら、心を……心を読めばいい。 メ「カルマ、心を読ませて」 カルマが心を隠さずにさえいてくれれば、大丈夫。例え隠されても絶対に読み取るんだ……っ! 【回復する力が足りねェ………っ思った以上に神の力は能力の力を削った。しかも、怪我も神の力によるもので治りにきィ】 神の力は能力を使えなくさせていくの………?あれ?でもなんでカルマは神様じゃないのに神の力が使えるの? メ「カルマ、神の力って何?なんでカルマは神の力を使えるの?もしかしてあの黒と白の混ざった攻撃が神の力だったの?」 それぐらいしか力に関するものが思い付かない。 【あァ、そうだ。神の力に神の遣いに合わせ技されて押し負けたがな。………神の力はあらゆる物事の全ての願いを叶えるための特別な力。俺が使えるのは、俺はメルマを支えるために生まれたからだァ。メルマは神の子供だからなァ。俺に年齢はねェはずなのに言えたのは、メルマが自分と年が離れすぎず、多少離れた年上に支えてもらいたいと願った結果だ】 ぼくが、神の子供………。それに、カルマはぼくが願って生まれてきたの?なら、ぼくがまたカルマに生きてほしいと願えば神の力で助けられるんじゃ……。 ぼくは神の子供。なら、ぼくにだって神の力が使えるはず。カルマを生ませたなら、死にかけのカルマを生かすこともできるはず。
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