1500人が本棚に入れています
本棚に追加
/134ページ
そういえば神様のところへ連れに来てくれた人が言ってた。ぼくは神様と魂の波長が合うかもしれないって。
世界と繋がってるからじゃなく、本当に神の子供だからこそ波長が合うと考えられる。何であの人は神を知っていながらぼくに真実を伝えなかったのかはわからないけど、教えることで不都合になると考えれば……。
メ「もしかして……」
神は波長の合う者に力を吸いとらせてしまうと言っていた。でもそれは波長が合うというだけの何者にもなりうる魂の話。
なら、本当の神の子供とはっきりした者ならばどうなる?お互い力を吸いとらせあっての反発。
もしくは吸いとらせる必要がなければ、足りない分を吸いとることも可能なんじゃ……?
きっとそうだ。力が増幅するのは力を吸いとっているからと単純な考え。だから、他の魂に吸いとらせる必要がある。余分な分だけ。
なら余分以上に吸いとられてしまったら?それはありえない。吸いとらせる分には自分でコントロールしているだろうから。
でもそれはなにもできない者だからそれ以上吸いとられることはないというだけ。でもぼくは本当の神の子供。
余分以上に吸いとれるかもしれない。その力でカルマを生存させる率があがるかもしれない。
神「させませんよ」
考えが読まれてる。でもそれはぼくにでもできること。
【メルマ何する気だァ……】
カルマの声が届く。きっとカルマは自分の状態がよくなくなった今、ぼくに神の力の使い方を教えてはくれない。それに神の力でカルマを生かす方法をカルマが知っているとは思えない。なら、目の前の神に聞いてしまえばいい。
メ「どうやって神の力を使うの?」
神「教えると思いますか?」
メ「なら読めばいい」
聞いた時点で神がその力の使い方について考えてしまえばこちらの者だ。体力も使ってしまうだろうけど、カルマのためなら我慢できる。
メ「読まないと……読まない、と……っ」
神「それ以上無理をすると死にますよ」
最大の力で読もうとしているのに、全く読めない。疲ればかりが溜まる。子は親に勝てないなんて思いたくない。
諦めたら、本当にカルマが死んじゃうかもしれない。早く能力だけでも使えるようにしたい。
ぼくが、ぼくにしか助けられないから。
最初のコメントを投稿しよう!