脱獄恋愛

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メ「リセット……?」 神「人も神も世界も、全てを生かすも消すも死神は自由なのです。死神は全ての決定権を持っています。死神が私と同等の力を持つことになるのではありません。死神は決定するために誰よりも力のある存在になるのです。死神は作ることも消すことも誰彼関係なく簡単にやってのけます。ですが、大抵は神を作り、その神に決まりを伝え、神に任せる。死神本来の由来は神を死す者ではなく、神さえも死せる者なのですよ。」 「決定権があるのはわかりましたが、リセットしない可能性もあるなら存在しても意味をなさないのでは……?神に感情があるなら、死神にも感情はあるでしょう。リセットするためにあるというのはおかしいのでは……。」 神「死神に感情があるのかはわかりませんが、全ての記憶を消されます。なので生まれた死神は非情になり、自分の思う世界に作り直すため、全てをリセットする可能性の方が高いのです。死神の記憶が消されるのは、やはり力の大きさによるものでしょうね」 「なら、カルマ様は死神になれても記憶が……?」 神「そういうことになります」 カルマの記憶が……消える? 「め、メルマ様、すみません!私はそうと知らず死神になることを応援しました……っ!私も死ねて、神も殺せ、メルマ様は自由になり、カルマ様は死神として傍にいれると……それが一番いいと思い、死神になることを進めてしまいました。けど、実際カルマ様が記憶を失われるならメルマ様だってどうなるか……っ」 メ「ううん、いいよ。ぼくはカルマに記憶がなくなってももう一度カルマに会えるならそれだけで嬉しい。それに、カルマに殺されるならぼくは………」 神「が……っは」 「!」 メ「神様!」 何が、何が起こったの?何で神様が倒れて……? 「中心の神はこれで死んだなァ……後作られた残りの神も始末しねェと、世界も残ったまんまか」 メ「カルマ……」 真っ黒な服を来て、鎌を持ったカルマ。これが……死神? 「神に何を……」 【望んでいたはずなのに……】 これは遣いさんの心の声?
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