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メ「もしぼくが、いっぱい顔に出るようになったらカルマはいなくなっちゃうの?」
カ「ならねェよ……メルマが幸せであり続けるように、傍にいるつもりだァ」
メ「ずっと……?」
カ「あァ……でも、幸せであり続けるようには間違いかもしれねェ。俺はメルマと離れる気はないからなァ」
メ「ぼくもだよ」
カ「テメェはまだ小せェ………心も簡単に変わる。俺もまだガキっちゃァガキだが、初めての依存だ。変わるわけねェ」
依存……カルマはぼくに依存してくれているの?
メ「ぼくも、カルマに依存してる。表情が崩れたのもカルマのおかげだよ」
依存してるなら、“カルマより子供だから”そんな理由でぼくの心を決めないでほしい。ぼくはこの先、きっと………絶対にカルマを想っているから。
人が死ぬのは嫌だけど、カルマが死ぬくらいなら、ぼくはその人の死を見届ける。それはカルマがぼくにとっての“絶対”だからだ。
メ「カルマ……」
神様がいるなら、どうかお願いします。
カ「……メルマ」
ぼくがカルマといることで幸せなように、カルマがぼくといることで幸せでありますように
メ「ぼくを信じて……」
死ぬ時が一緒でありますように
カ「………俺は」
全て叶えられないというなら、せめて……
メ「カルマ、大好き……」
お互いが生きている間ずっと笑顔で共にいたい。
カ「こんな時に笑うのか、メルマは……。ズリィなァ」
メ「カルマと一緒ならぼくはいつだって笑えるよ」
どちらが先に死のうと共にいることだけはお許しください。
小さくとも大きな願い。
どうか、どうかお願いします。
わからない先の未来に、ぼくは笑いながら、不安を表すかのように冷たい水が頬を伝った。
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