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-by.メルマ-
カルマの気持ちが心地よい感じに入ってくる。ようやくカルマはぼくの気持ちを受け入れてくれたんだとわかって、頬が緩むのを感じた。
カ「雨が………」
メ「やんだ……?」
先程の大雨が嘘のように晴れていくのがわかる。まるでぼくの心を現したかのように。
本当に現しているんだろうけど。それならあの地割れもぼくのせい。
あまりにタイミングがいいから。ぼくの心の具合で起きる自然現象が。
メ「ぼくは人間じゃないのかな……」
カ「人間だァ。笑うのも泣くのも人間だからだ。そんなこと不安がってンじゃねェ」
メ「うん……そうだね」
考える間もなく答えてくれるカルマに、嬉しくなる。それだけでぼくは人間なんだと胸を張ることができるのだから。
カ「アイツら探すか」
メ「うん」
もう大丈夫。ぼくはカルマがいれば絶対に大丈夫だ。
これだけのことで、わからない未来に不安を抱くぼくはもういない。
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