第1章

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遠くの方からチャイムの音が鳴り響く。 こんにちは、あたし三咲。墓丘 三咲、小学校5年生。 昨日の夜色々あって今朝は朝寝坊して急いで学校に行く途中なの。 呑気に自己紹介しているけど、今猛スピードで走っているのさ。 キキィと急ブレーキ。 息を切らしながら下駄箱まで猛ダッシュ! 辺りは人の気配すらない。というか、あたししか人はいない。 ギィ と下駄箱を開ける。 するとそこには手紙が入っていた。 裏面を見たけれど◯◯よりと一言も書かれておらず、表面にはご丁寧に墓丘 三咲様と書かれてあるだけ。 あたしは中身を拝見しようど、あ、と時計を見て教室へ向かう。 ガララ……とドアを開ける。 休みの人以外の皆は入って来た三咲を見る。 今は2時間目だ。 休み時間、あたしは担任の先生からこっぴどく怒られた後で友達からノート見せて貰っている最中だ。 「ふみー終わったよ…」 背筋伸ばして一段落。 あたしは友達にノートを返し、下駄箱から見つけた手紙を机から出した。 中身を出してみてみる。 そこにはこう記されてあった。
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