0人が本棚に入れています
本棚に追加
“ちーちゃんはまだ6歳。
デモもう生きられないの。
生まれた時から病気を持っていて、
お医者さんに手術をしないと治らないって言われたの。
デモちーちゃんのお家お金ないから手術できないの。
もっと生きたかったなぁ…
皆みたいにお外で遊びたかった…。
死ぬ前に皆ちーちゃんのお顔を見て。
ちーちゃんもあなたのお顔を見るから。”
そしてその下にこんなことも書かれていた。
“この手紙を読んだらあなたへ、
この手紙を他の5人に書いて。
これがちーちゃんの最後のイタズラだよ。
もし他の子に渡さなかったら、あなたも一緒に連れて行くから……”と。
読み終えてすぐに背筋から寒気を感じた。
『い、今の何?』
辺りを見渡すが、周りには友達しかいない。
その時、青い顔をしているあたしに気付いた人がいた。
前田 千代だ。
「みさっち、どうしたの?」と声をかけてくれる。
あたしは千代っちの心配な顔見てハッとした。咄嗟に、
「ううん、何でもない」
そういって、持っていた手紙を机の奥へ押し込んだ。
あたしは身体から感じる寒気はただの気のせいか、風邪だと思い込もうとしていた。
最初のコメントを投稿しよう!