第1章

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“ちーちゃんはまだ6歳。 デモもう生きられないの。 生まれた時から病気を持っていて、 お医者さんに手術をしないと治らないって言われたの。 デモちーちゃんのお家お金ないから手術できないの。 もっと生きたかったなぁ… 皆みたいにお外で遊びたかった…。 死ぬ前に皆ちーちゃんのお顔を見て。 ちーちゃんもあなたのお顔を見るから。” そしてその下にこんなことも書かれていた。 “この手紙を読んだらあなたへ、 この手紙を他の5人に書いて。 これがちーちゃんの最後のイタズラだよ。 もし他の子に渡さなかったら、あなたも一緒に連れて行くから……”と。 読み終えてすぐに背筋から寒気を感じた。 『い、今の何?』 辺りを見渡すが、周りには友達しかいない。 その時、青い顔をしているあたしに気付いた人がいた。 前田 千代だ。 「みさっち、どうしたの?」と声をかけてくれる。 あたしは千代っちの心配な顔見てハッとした。咄嗟に、 「ううん、何でもない」 そういって、持っていた手紙を机の奥へ押し込んだ。 あたしは身体から感じる寒気はただの気のせいか、風邪だと思い込もうとしていた。
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