第1章

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***** 翌日のこと、今日は昨日と同じく太陽が晴々しい。 昨日みたいなミスをしないように早めに家を出たのさ! いつも寝坊してるせいか、学校までの道のりを余裕で歩けるのって気持ち良いわ♪新しい発見もあるし。 と思っている間に着いちゃったよ。 やっぱり着くの早い……。 普段からこうしてれば、怒られる事がないのにね。って誰に言うわけでもないのに呟いてみるけど。 1人ツッコミしながら下駄箱で上履きを取り出し、外履きをしまう。 教室に向かう途中、男女が中庭の方を指しながら叫び声をあげている。 何事かと思って、近くに居た友人の邑田 佑くんに聞く。彼はあたしと同じクラスメイトだ。 佑は私がすぐ後ろに居たのに気が付くと、 「墓丘…」震えた声を出した。 「どうしたの?顔が真っ青だよ」血の気を失せた。という表情がぴったりなくらいその顔は青ざめていた。 佑は、スッと中庭にある木を指す。 指した方向を見るが、木の陰で遠くが見えない。 細目にして遠くにある木を見ると、そこには首を攣った千代の姿が。
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