導入編

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彼らは、PTを組んでそれほど経っていない冒険者達だ 時刻は既に夜、5人は疲れきった様子でセズウィック村へとたどり着いた 「ふぅ…頑張った甲斐もあって、人里に到着出来たな 今日はここの冒険者の宿に泊まるとしようか」 「うん…それが良いと思う……」 提案したのは、このPTのリーダー的立ち位置にいる人間のリュカ 賛同したのがリュカに恋心を抱くエルフのネイシャである 「それもそうだな 大抵の人里には冒険者の宿がある筈だ 恐らく此処にもあるだろう」 「ミリューは休めるならどこでも良いにゅ……」 「ともかく、冒険者の宿を探すでござるよ」 次に賛同したのが、鉱石の身体を持つフロウライトと呼ばれる種族のアスティム 疲れきっている少女がグラスランナーのミリュー 語尾が特徴的な、竜のように鱗に覆われた身体を持つ男がリルドラケンのシラヌイである 「ともかく、まずは冒険者の宿を探さないとな 俺とネイシャ、アスティムとミリュー、シラヌイの三組に別れて、此処を散策するぞ 見付けても見付けなくても、20分後にこの場に集合だ」 「わかった……」 「承知した」 「わかったにゅ……」 「了解したでござる……あれ、拙者は一人でござるか?」 シラヌイの言葉も虚しく、一行は宿を探して散っていった
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