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一同がローレンス邸へ一泊し、翌日の朝
5人は居間に呼び出されていた
「まだ眠いにゅー……」
「諦めないかミリュー
ローレンス殿は、今現在私達の雇い主なのだ
招集されたのなら、行かねばなるまい」
「そうでござるよミリュー殿
それに、朝に弱いのは冒険者として致命的でござる
ゆくゆくは直さねばならぬでござるな」
「うっさいにゅ……」
「ローレンスさん、お待たせしました」
アスティム、ミリュー、シラヌイの言い合いを尻目に、リュカがノックをして居間の扉を開ける
ネイシャは、リュカの隣にそっと寄り添っている
「あぁ、入り給え」
5人は、ローレンスから遺跡があるであろう方向を聞き、赤いリボンを人数分渡される
「これは?」
「それは命のリボンと呼ばれるものだ
装備者が死亡すると、それに対応する白いリボンが赤く染まり、それを知らせる
そうした場合、私が冒険者を雇い、亡骸を回収
君達が望むなら、知り合いに依頼して蘇生させよう」
「むー…ミリュー達が死ぬと思ってるにゅ?」
「冒険者とは命を落としやすい職だ
これは保険とでも思ってくれ」
「わかりました、ありがとうございます」
こうして、彼らは"エターナル"を探し、セズウィック村を発ったのだった
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