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「聞こえなかったか? オレはお前をそっくりそのまま放り出すと言ってるんだよ。」
おいおいおい!! ふざけんな! それじゃ何の意味も無いだろうが!!
「うるせーな知るかよ。上級神に下級神であるオレの失態がばれたらまずいんだ。だがさっきも言った通り上級神も実際はしょっちゅうミスをする。それ故にあいつらは自分たちの送り込んだ『主人公』たちが強大な力をもち、その力で何を為すかをしっかりと監視している。」
それとオレの不遇扱いに何の関係があるんだよ!?
「ばーか。いきなりチート転生者が一人増えてみろ。その世界を監視している上級神に全てが露見し、オレの減給は免れないじゃねーか。冗談じゃねぇ」
私利私欲ッ!! ってか神様って給料制なの!?
「・・・あ、だがあまりにあっさり死なれるってのも後味悪いな。お前にお似合いな使い魔を一人だけプレゼントしてやる。それで納得しろ。」
人の話聞けよ! 頼む!!せめてオレの普通すぎるルックスだけでも! オ・ネ・ガ・イ!
「・・・・腹くくってさっさと行ってこい!! この愚図!!」
理不尽だァァァァァ!!
――――――――――――こうして最弱主人公、皆月久留(みなづき くる)の物語は動き出した。
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