ブラックコーヒー

9/10
前へ
/10ページ
次へ
 俺の馬鹿げた葛藤も、小さな意地もガキみたいな張り合いも、こいつは全部見透かしてきやがる。ツンと澄ました表情で、見逃しそうな優しさを投げてきやがる。俺はいつまでもガキのままで、たまに見せるこいつの戸惑った表情にばかり彼氏面。だけど、参ったなんてもう二度と言ってやらねぇ。男がお前に負けるわけにはいかねぇし。  あーぁ、全くいつになったら俺は…。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30人が本棚に入れています
本棚に追加