ファインダー越しの風景

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撮影が終わって、その後直ぐに、事故現場の情報が入って現場に赴き、現像のために会社に戻った。 ネガの時は、現像する時間が多少かかったけど、それでも好きな作業だった。 今は、デジタルカメラ時代。 プリンターさえあれば現像できる。 でも。 やっぱりこの瞬間が堪らない。 「……ん。納得。」 写真たちは私の子供。 写真たちは私の眼。 生みの親である私の事を、しっかりと受け止めて、私の目の眼になる。 対談中のDoor the Mの二人。 それぞれの写真に、二人決めポーズの写真。 それから事故現場の臨場感。 全て納得できる仕上がり。 自分でチョイスした数枚を選んで、編集長と長野さんのデスクに置く。 雑誌には、そこからまたチョイスされて載せられる。 ちなみに、撮影や現場がないときは、会社でいろんな人のお手伝いや、コラム等を書いている。 『いずれ、編集した記事の担当を任されることになるから慣れておけ。』 そういう理由。 長野さんは、いろいろな方法を使って、出版社での仕事を教えてくれる。
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