鼓動

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「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…」 とんだとばっちり。 何が好きで、こんな夜中に、酔っぱらいながら全力疾走しなきゃならんのだ! 「ったく誰だよ!」 独り暮らしが長いせいか、どうしても独り言が多くなってしまう私。 ブツクサ言いながら、近くの公園に駆け込み、公衆トイレの中に入る。 数秒たつと、叫び声が近くなってきて、そして遠退いていった。 「…ハァ…ハァ…ハァ…」 今日は、ツイてない1日だった。 長野さんからコッテリ絞られた後、コーヒーのたっぷり入ったカップを倒してしまい、書類をコピーし直して。 そのコピーの最中に、紙詰まり起こし。 再開したらインク切れ。 おまけにコラムはやり直し。 初心者か?って突っ込みいれたくなるくらいのミスを繰り返した後、飲みの誘いを受けた。 気分転換に何かしたかったから、今日一番のラッキーを使い、飲み会帰りにこれだ。 「お…お祓い行こうかな…」 そういうモノは、全く感じないし、見たこともない。 友達と学生の頃に行ったお祓いでは、『あんたは、霊が嫌うくらいの陽気だ。』とお墨付きをもらったくらい。 なのに、ここまで最悪が続くと。 「ハァァ……ツイてない。」 と思ってしまう。
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