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他愛ない話で盛り上がり、普段の飲み会の雰囲気。
それが収まった頃、長野さんは私に声をかけた。
「綾瀬。」
「はい。」
「一昨日な、大翔から連絡をもらった。」
「………！！！」
…どう言うことだ。何で長野さんに…
「ツアー中だし、時間もあまり取れなくて、さわり程度しか聞いてないが。お前から詳しい経緯を聞きたいと思ってな。」
「……編集長もご存知なんですか？」
「連絡もらって直ぐに話してある。」
スッゲー行動派……
「お前、ここんとこ悩んでただろ？現場でも、ボーっとしてることもあった。」
「いや、悩んでるって言うか、迷ってるって言う方があってます。」
「だから、その迷いを、ここで解決しようと思ってな。」
「……………」
「俺に言ってただろ？人生の岐路だとかなんとか。その事じゃないのか？」
「そうですけど。自分で…」
「人生の先輩だぞ？相談くらいは乗れるから。ほら、言ってみなさい。」
……つーか。辞めるか辞めないかの話になるのは必至なんですが。
「仕事に影響出る前に解決。」
「そうだぞ。後悔しない人生にしなきゃダメだぞ？」
……後悔しない人生……
うーん…そう言われると、ちょっと…
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