6686人が本棚に入れています
本棚に追加
/535ページ
翌日。
"福岡に来れるか?"
"明日の昼頃電話する"
それだけしか聞いてないけど、早々に福岡に飛び立った。
11時前には福岡に着き、天神方面で時間を潰すことにした。
途中、コンビニの目の前を通ったとき、窓に張られていたポスターに目が止まる。
「今日だ…ここでツアーだったんだ。」
大翔と海斗の写真が一際目立つそのポスターは、福岡ライブのチケット販売。
売り切れとなったチケットは、彼らの人気ぶりを伺い知れるものだった。
そのコンビニで、アイドル紙を買い、近くのカフェでコーヒーを飲みながらそれに目を通す。
これから私は、自分が嫌いなアイドルと向き合うことになる。
本人が嫌いではない。
アイドルが嫌い。
それでも、そこをどうにかしてクリアしていく努力はしなければいけないだろう。
その第一歩。"情報"
二人がどんな人物なのか、これは、雑誌に書かれているものだから、本来の彼らではないだろう。
実際に接してみないと分からない部分だ。
現に、海斗はスタッフの前だろうが、アイドルとして売っているCOOLさを崩すことはなかった。
じゃあ、何を知ることが先決か?
答えは1つ。
楽曲。
最初のコメントを投稿しよう!