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バックダンサーとして私が踊るからには、彼らの持ち歌すべてを覚え、そのダンスを踊らなければならない。
この雑誌には、そのいくつかが載せられていた。
「……早くも挫折しそう……」
そこにかかれていた"1,048"という数字。
シングル、シングルカップリング、アルバム、全部合わせたらその数字になるらしい。
彼らは本当に全部覚えているのか？と疑問に思うほどの数だ。
自分の携帯を取り出して、"Door the M 全楽曲"で、検索。
「……本当らしいな……」
少し溜め息を吐き、コーヒーを一口。
「よし！」
顔をパン！と自分で叩いて、手帳に楽曲全てのタイトルを記入していく。
デビュー曲から、一番新しいものまで。
書き終わるのは、いつになるか分からない。
それでも、アイドルと向き合うためには必要なこと。
……いや、もうアイドルとして見てはいけないのかもしれない。
同じステージに立つ仲間。
東大翔という人。
そして、自分の師匠になるかもしれない人。
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