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「正直言って、かなり驚いた。」
「俺も。」
まだ息も整えず、足もガクガクの状態の私に話し掛けた二人。
「お前、結構出来るじゃん。」
「うん。新人さんは途中でリタイア多いからね。最後まで踊りきったのは、綾瀬ちゃんが初めてだよ。」
「それに、同じミスは2度としない。後は…曲に付いてこれたのはお前だけだ。」
「…付いて…?どういうことですか?」
「この編曲は、俺と海斗だけが知るランダムだってこと。」
「…最初に言ってたじゃないですか…」
「綾瀬ちゃん。3枚目は特にだけど、俺たちの曲を全部覚えていても、直ぐに踊れるものじゃない。」
「そう。ノンストップの曲が流れてるんだ。切り替わりの音を聞き分けておかないと、出来る芸当じゃねぇってことだ。
お前の反射神経と、耳の良さと、暗記力の高さ。これが抜きん出ているのが分かる。」
…うお…
すんごい誉められてる!!!
「「後は体力だな。」」
「…………はい。」
…飴あげたら直ぐに鞭。
出来れば、逆にしてほしい。
自分なりの高揚するやり方だし。
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