仙人が見た夢。

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昔、ある老いた男が戦争で刺されました。 山の上、囲碁を通してそれを見ていた白と黒の二人の仙人。 二人は雲の仙人の夢を聞いていたので、 「なあ、黒いの、あの老人が死んだら、やはり子孫は死ぬのだろうか?」 「残念ながらあの男はたいそうな歳じゃないか。生還しても新しく子供が生まれるわけではないし。  ふむ、やはり私の帳簿にもないし。あれは千人殺しの罪に当たらないだろうな。」 二人は神様達の会合に必ず立ち会うほどの神仙であり、黒の仙人は誕生帳を持っていた。 白の仙人はニタリと笑い、黒はハタと気づいた。 「私の帳簿には当たるとあるぞ。」 囲って黒石二つを取りました。 (蛇足) 石を取り皿に落としたとき、3つの欠片が剥がれ、1匹の蟻になりました。
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