熱帯夜

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「あ、はい。コレ」 「そ、じゃあ……」 そう言って、一歩、二歩と私へ近づく課長 六歩目で私の前まで来た。 そして、ツーっと私の髪の毛を一束摘んで指を滑らせた 「あの…課長?」 「うん?」 そして今度は頭の中へ手を滑らせる 誰もいないオフィスで、いつもとは雰囲気の違う課長に髪を撫でられている私 「お前の髪、いつもキラキラ反射してるんだよ。こうして触りたかった」 「……」
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