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海翔がおばあちゃんに手土産だなんて、あたしには信じられなかった。
アイツにそんな優しい一面があるなんて、下心があるか、空翔の入れ知恵だよ。海翔の印象をよくするための作戦に決まってる。
「二人にロスから荷物届いてるよ。離れに置いてあるからね」
「父からですか?なんだろう?」
「ロスにいても子供のことは気になるんだよ」
空翔はリビングにいたあたしと美希に視線を向ける。
「お土産かな?美希ちゃんも美優ちゃんも見に来る?」
「うん!行く行く!」
美希はソファーからピョンと飛び下り、空翔の腕にしがみついた。
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