消せない気持ち

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真桜を抱いた日から一週間が経って、総と真桜がまた会うようになった。 総には『真桜は試験中で本当に忙しかった』と話しておいた。 真桜もそう言ってたから。試験中だったのは確かみたいだった。 俺は真桜とひとつになったあと、しばらくしてからまた彼女を作った。 小・中・高・大学とずっと一緒だった子だ。 まあ、いわゆる幼なじみの子だった。 ずっと彼女の気持ちを拒んできたけど、その気持ちに応えた形になった。 彼女は俺にべったりだ。 でも俺は彼女を抱くことは一度もなかった。 そんなある日、真桜と俺の彼女が出くわした。 俺がリビングで彼女といたとき、真桜が総に会いに家にやってきたからだ。
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