消せない気持ち

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真桜の口づけで朝を迎え、真桜が俺のために朝食を作ってくれる。 子ども達にも囲まれていつも笑いの絶えない幸せな家庭……。 俺が仕事から帰るといつも真桜が待っていてくれて、どんなに帰りが遅くなっても、俺と真桜は必ず一緒に食事をとる。 夜はお互いを求め合って、真桜に思う存分「愛してる」って囁く。 そして真桜を抱きしめながら眠りにつく。 これが本当ならどんなに幸せだろう……。このまま目を覚ましたくない……。 『…太郎……栄太郎……起きて……。』 「真桜……?」 俺は真桜の声で起きた。 でも、まぶたを開けても真桜はいなくて……。 「幻聴か……。」 「……真桜……。」 やっぱり真桜なしで生きるなんてできない。 真桜を手放すことなんてできない。 真桜の夢を見て俺は覚悟を決めた。 その夢を現実にする覚悟。 真桜、俺はそれが夢でも何度でも夢を見るよ。 真桜が総といる現実に引き戻されても何度だって夢を見続ける。 そして夢をいつか現実にしてみせるから……。 もう真桜をあきらめたりなんてしない。 俺はもう自分を偽るのはやめることにするよ……。
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