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そしてお昼過ぎ
ピンポーン
真桜だ……。
俺は玄関に向かいドアを開けた。
玄関のドアの向こう側には、真っ白いワンピースに薄手のコートを羽織った真桜がいた。白いワンピースを着た真桜は、女を見慣れている俺でも驚くほど綺麗に見えた。
「いらっしゃい、真桜……。」
「……栄太郎……。」
「とりあえず、俺の部屋においで……。本ばかりで散らかってるけど二人で話をしよう。」
「はい……。」
そうして俺の部屋に真桜を連れてきた。
真桜を部屋に招き入れて、俺のソファーに座らせると真桜は黙ってしまった。
そんな真桜に俺は話しかけた。
「真桜…このままじゃだめだ。総が不安になってる。」
「真桜が俺を選ぶなら、俺は総にいくら恨まれても君を俺のものにする。真桜は……どうしたい?」
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