428人が本棚に入れています
本棚に追加
「…んっ…はぁっ……あ…」
俺の行為で涙目になっている真桜は、ゾクッとするほど綺麗だった。
俺が真桜に触れ、動くたびに真桜の甘い声が俺の耳に響いてくる。
総がいつもこの声を表情を、そしてこの体を独占していると思うと恨めしくも思えた。
俺は真桜を抱きながら言った。
「真桜…俺の名前を呼んで……。」
「…はぁ……っ…どっちの……名前……?」
「…栄太郎のほう…俺と真桜しか知らない名前……。」
すると真桜が切ない声で俺の名前を呼んでくれた。
「え、栄太郎……」
「……栄太郎……」
その声を心に染み込ませ、俺はそっと真桜の顔に触れ、自分の親指で真桜の頬を優しく撫でる。
「真桜……大丈夫…?」
「は…はい……。」
真桜が頷くと俺はさらに深く真桜を抱いた。
「ぅあっ…はあっ……あっ…」
ああ、たまらない……。
真桜のすべてが可愛くて可愛くてたまらない。
「真桜きれいだよ……他のどんな女より君は一番可愛い。」
もうこのまま時間が止まればいいのに……。
「…真桜…愛してる…愛してる…ずっと……。」
そう言って真桜に何度も深い口づけをした。
まるで夢の中にでもいるような時間だった。
やっと真桜とひとつになれて俺はすごく幸せだった。
俺は時がたつのも忘れて真桜を抱いた。
最初のコメントを投稿しよう!