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言いかけた俺を、監督が遮る。
「アルベルト侯爵直々の話だ。…もちろん、オマエには二度と変な任務は回ってこない」
俺は顔を上げ、正面から監督を見た。
じゃあ、言伝ってなんなんだ?
俺は、口を開いた。
「逃げないし拒絶もしない。だから、教えてくれよ。一体、その言伝ってなんなんだ?」
監督がニヤッと笑う。
しまった、罠か――。
そう思ったときだった。
監督の手が俺の金髪をくしゃくしゃにし出した。
「う、うわっ、何しやがるんだよ!」
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