俺は3万円で売られた

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 言いかけた俺を、監督が遮る。 「アルベルト侯爵直々の話だ。…もちろん、オマエには二度と変な任務は回ってこない」  俺は顔を上げ、正面から監督を見た。  じゃあ、言伝ってなんなんだ?  俺は、口を開いた。 「逃げないし拒絶もしない。だから、教えてくれよ。一体、その言伝ってなんなんだ?」  監督がニヤッと笑う。  しまった、罠か――。  そう思ったときだった。  監督の手が俺の金髪をくしゃくしゃにし出した。 「う、うわっ、何しやがるんだよ!」
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