プロローグ

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瑠美さんは笑顔で僕を見ながら聞いてきた。だけど、僕にはその笑顔がとても怖かった。 「だ、誰でもいいじゃないか。」 僕は瑠美さんの笑顔から感じられる恐怖から誰か教えてはいけない気がして、誰かは教えないことにした。 「………」 瑠美さんは僕が教える気が無いの感じ取ったのだろう。無言のまま僕の方をみている。 もちろん笑顔で。 「そ、それじゃ僕はこれで失礼するから。さようなら。」 僕は逃げ出すように瑠美さんの隣を横切り、屋上の扉から校舎の中に戻った。
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