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「どうした?」
「………んだ…」
鷲にしては珍しく小さな声
「ハイ?」
「だか…しん…だ」
しん…だ。死んだ?
「……はぁぁ!?」
ワンテンポ遅れて反応する。死んだ、そう言われても実感は無いが鷲の言葉は信憑性はある
鷲は昔から血とかグロいモノを見ると気持ち悪そうな顔をしてその後に吐く。シュウが死んだ時の事を覚えていると仮定する。今のシュウは気持ち悪そうな顔をしてアルテミスに袋を貰いそれに吐いている。見事に条件と一致している
「マジか」
俺が落胆しているとアルテミスが驚いたように俺を見る
「なんすか?」
「いや、随分すんなりと自分の死を受け入れるから」
「鷲が言ったんだから信じますよ」
そう言うとアルテミスは微笑んだ
「さて、そろそろ本題を切り出すわ。貴方達は本来は一度地獄に行きバカ閻魔から天国か地獄に行くか判決をくだされるけど、貴方達は特別にどちらかが私の仕事のサポート、どちらかが世界を救う仕事をしてもらうわ。さあ、選んで」
と言われても未だに吐いている鷲は絶対に血を見た瞬間、使い物にならない
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