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「誰かいるの!? だれ!? 変質者!?」
「ちょ、ちょっと待って!
変質者なんかじゃないって!
だから一端落ち着いて。 ね?」
驚きのあまりパニックになった彼女を宥める。
そしてなんとか落ち着かせることができた。
「あ、あの……すみませんでした」
「大丈夫だよ。それよりこっちも驚かせてしまったみたいでごめんね」
「いえ、元はと言えば気がつかなかった自分の責任ですし」
先程からこちらが謝れば相手が謝る。相手が謝ればこちらが謝る。を何度も繰り返している。
(このまま話をしていてもお互い謝ってばかりになってしまう。
どうにかして話を反らさないとな)
「えーとそれじゃあ、俺の名前は星野 誠也(ホシノ セイヤ)。
君の名前は何て言うの?」
「えっ!? えーと……村上 七星(ムラカミ ナナセ)です」
「村上さんね。それで村上さんはどうしてここに?
もしかして村上さんもペルセウス流星群を見に?」
「は、はい、そうです! 『村上さんも』と言うことは星野さんもですか?」
「うんそうだよ。何てったって今日が極大だからね」
「うわぁ~本当ですか~。
同じ人がいてよかったです」
彼女は嬉しそうに喜んでいる。
なんとか話を反らすことには成功したようだ。
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