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真田家にようこそ♪
今いる世界は自分がもと居た世界とは全然違った。
辺りを見るとあちらこちらに山が見える。
もちろん。電車や車など一切通っていないのだ。
右を見れば鎧をきて馬に乗っている、体格がいい男性。左をみれば、着物を着こなした女性。
「ほんとに…戦国時代に来ちまったのか…」
正確には、戦国ゲームの世界に入ってしまったってことだけどな。
「何を意味不明なことを言ってるでござるか?」
隣にいるのが猿飛佐助。真田幸村の忍び。小柄な体だか、かなり接近戦が強いらしい。(幸村から聞く話によると)
「で?今から俺たちはどこにいくんだ?」
「今から秀介氏の家にいくでござる」
家?そんなのこの世界にないぞ…
「俺…家持ってないんだけど。」
「幸村様が特別に作ってくれたでござる。…なんでこんな人間に…」
佐助には少々気に入らない話らしい。まぁそうだよな…俺みたいな人間にお家を作ってくれるなんて。変わった幸村だ。
「佐助だって家あるんだろ?いいじゃないか」
「私は当たり前でござる。何しろ幸村様に仕えるために半年もかかったんでござる。なのに…秀介氏はたった一週間で幸村様に仕えるなんて…」
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