始めはやっぱり巻き込まれ

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へろーへろー… 本日も晴天なり……って明らかにこんなことをしている場合ではないような気もするが、こんなときだからこそ落ち着け。 いいか?もちつけ。 …おっと、失礼。 俺の名前は片山 主人(かたやま あると) キラキラネームとかDQNネームとか聞こえたが無視の方向でおけー。 読んで字の如く主人公の片割れ、つまり脇役になるような運命を初っぱなから背負わされた様な名前の訳だが、あながち間違えてない。 良くも悪くも俺には主人公がいるのだ。 「ねえ?アルト?これなんなのおおおおっ!?」 「うるせええ!とりあえず大人しくしてろ!そこで突っ立ってりゃいずれ収まるから!」 「全然収まる気しないけどね!?」 と、まあ今全力で俺を追いかけて来ているのが俺の(非常に不本意ながら)主人公の桐崎 勇斗(きりさき ゆうと)である。 品行方正とは言わないが、成績優秀、運動神経抜群、人望にあふれ、更に優しさと勇気も道あふれている。 これが俺の主人公な訳だが何故こいつが俺を全速力で追いかけているのか?それは約5分前にさかのぼる。
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